今日のふた言

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マリーゴールドの花言葉が「絶望」の由来と理由とは?

      2016/04/04

マリーゴールド


母の日にはカーネーション、父の日にはバラ、別れや門出の際にはシオンやポピー、スイートピーなどを贈るとたいへん喜ばれますが、なかにはプレゼントすると相手を怒らせてしまう花もあります。

その理由は草花が持つ「花言葉」に原因があります。

たとえば、母の日に贈るカーネーションには、「無垢で深い愛」という花言葉があるのですが、これはカーネーション全般の花言葉であり、実は花の色彩によって個別に意味が用意されているのです。

日本では赤いカーネーションには「母への愛」という意味が込められているのですが、西洋では赤いカーネーションには「My heart aches for you(あなたに会いたくてたまらない)」や「Deep love(深い愛)」、「Admiration(敬愛・感嘆)」という意味が込められています。


しかし、父の日に贈る黄色いバラには「愛情の薄らぎ」や「嫉妬」といった贈り物には相応しくない意味が込められており、西洋でも黄色いバラは別れを意味する花として扱われています。特に黄色いバラの蕾には「笑って別れましょう」という意味があるため、黄色いバラが好きな女性以外には贈らない方が良いと言われています。


さて、そんな花言葉ですが中には「絶望」という意味を持つ可哀想な花も存在します。

その花の名は「マリーゴールド」です。

マリーゴールドといえば、日本でも公園や小学校、病院に市役所などの花壇でよく見かけるメキシコ原産の可愛らしいお花なのですが、なぜマリーゴールドには「絶望」という花言葉が与えられているのでしょうか。

今回はマリーゴールドの花言葉についてご説明したいと思います。


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マリーゴールドってどんな花なの?

マリーゴールド
6月から10月にかけて花を咲かせるマリーゴールドは、比較的育てやすい植物のため、ガーデニングや園芸家の間でとても人気があります。

マリーゴールドといえば、オレンジや黄色などの暖色系の可憐な花を咲かせるイメージがありますが、最近では白やクリーム色などの淡色系の花を咲かせる珍しい品種も存在します。


マリーゴールドの原産国であるメキシコでは、毎年10月31日から11月2日の3日間に渡り、日本のお盆にあたる「死者の日(Die demuertos)」が催されます。


2003年に「死者に捧げる先住民の祭礼行事」としてユネスコの無形文化遺産に登録されるほど有名なお祭りであり、この3日間に故人の魂が現世に戻ってくると言われており、各家庭では祭壇を設け、Papel icadoという切り紙で作られたカラフルな旗を飾り付け、死者のパンと呼ばれる「Pan de Muerto」と呼ばれる粉砂糖をまぶしたほんのりオレンジ風味のパンやCalavera de azucarというどくろの砂糖菓子をお供えし、悪い精気を浄化する効果を持つCopalという木から作られるお香を焚いたり、故人の魂を導くためのろうそくを灯します。


また、これらの装飾は自宅だけではなく、先祖のお墓や町中の至る所で行われ、愉しく笑っている骸骨に人形やオレンジ色のマリーゴールドなどで彩られてゆきます。

さらに驚くことにメキシコでは墓前でお酒を酌み交わしたり、マリアッチ楽団を呼んで故人が生前好きだった音楽を演奏したりと日本のお盆とは全く異なります。


メキシコでは、死者の日に祭壇から自宅の入り口にかけてマリーゴールドの花びらを敷き詰め、死者が迷わずに帰ってこられるようにという意味を込めて行われており、マリーゴールドの香りには死者を導く効果があると言われています。


日本ではマリーゴールドと同じキク科の植物を墓前に飾る風習があるため、メキシコではマリーゴールドがその役割を果たしているのかもしれませんね。

さて、マリーゴールドですが、一重・八重・カーネーション咲など様々な花姿があり、花の色と花姿の組み合わせによって品種が変わるため、とてもユニークな植物として知られています。さらに、草丈も20cmほどの可愛らしいものから2mを越える巨大なものまで存在します。


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マリーゴールドの花言葉「絶望」の意味とは?

マリーゴールド
さて、なぜマリーゴールドの花言葉が「絶望」というのか気になりますよね。

原産国であるメキシコでは、死者の魂を導くために用いられているからではないのかと思われた方もいらっしゃるかと思います。

ですが、日本のお盆シーズンで墓前に飾られている菊全般の花言葉は「高貴」「高尚」「高潔」という意味が込められており、仏花の定番である白菊には「真実」という意味が込められています。そのため、死者の日に扱われる花だからと言って絶望という意味が与えられたわけではないことが、このことからお分かり頂けたかと思います。

では、なぜマリーゴールドの花言葉が「絶望」というのでしょうか。


マリーゴールドの花言葉が絶望になった理由は、ある1つの神話に由来すると言われています。

ゼウスとレトとの間に生まれた光明の神・アポロンは、とても美しく男性的な神でした。彼に恋い慕うのは女性だけではなく、美少年のクリムノンも彼に恋をしている1人でした。

クリムノンは毎日アポロンに合うため、空を仰ぎ、アポロンと同一視されている太陽と目を合わせることで幸せを感じていました。

ある日アポロンはクリムノンの恋心に気付き、彼に対し愛情を抱くようになります。

しかし、雲の神がそのことを知り、嫉妬でアポロンを雲で覆い隠してしまいます。クリムノンがアポロンに会えない日が8日ほど続くと、クリムノンは嘆き悲しみ、倒れてしまいます。そして、目を覚ますことなく、亡くなってしまったのです。

そのことを知ったアポロンは、彼をマリーゴールドへと変身させ、アポロンに会えずに亡くなったクリムノンの心情から「絶望」や「悲嘆」という花言葉が誕生したと言われています。


ただ、マリーゴールドには「絶望」や「嫉妬」、「悲しみ」の他に花びらの色彩によって意味が変わってきます。


鮮やかな黄色のマリーゴールドには「健康」「可憐な愛情」「下品な心」などの意味があり、温かみのあるオレンジ色のマリーゴールドには「預言」「真心」など難しい意味が込められています。


ですが、ネガティブな意味が多いマリーゴールドにも「勇者」や「濃厚な愛情」といったポジティブな意味も込められておりますので、マリーゴールドをプレゼントとして購入される場合は、メッセージカードにどのような意味を込めて贈っているのかを明確に綴るようにしましょう。


まとめ

今回はマリーゴールドの花言葉が、なぜ「絶望」なのかについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。マリーゴールドは育てやすいため、様々な場所で目にする機会があります。


絶望という意味を持っていますが、その美しさから美の女神である「Tagetes(タゲテス)」という名を学名として与えられており、マリーゴールドという名は「聖母マリアの黄金」という意味なので、決して縁起の悪い花ではありません。

もしも、プレゼントにマリーゴールドを購入される際は、花言葉の意味をしっかり理解し、メッセージを添えて贈るように心掛けましょう。


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