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大雪山「黒岳」の紅葉時期と見頃をご紹介!

      2016/06/27

大雪山

出典:http://kandonotoki.jp/detail-ID=00053.php

暑さも和らぎ、心地良い涼風によって木々の葉もそよそよと音を立てながら秋の訪れを知らせてくれます。

秋といえば、山野が鮮やかな紅色とへ姿を変える「紅葉」のシーズンですよね。

紅葉とは、カエデやウルシなどの葉に含まれるアントシアニンが増え、葉緑素が分解されることで起こる現象であり、9月下旬から12月上旬にかけて見頃を迎えます。

紅葉スポットとして有名なのが、栃木県日光市の龍頭ノ滝や京都府京都市の嵐山、長野県軽井沢町の雲場池などですが、北海道上川郡にある原始的な景観が随所にある大雪山 (黒岳) は、一足先に紅葉を楽しめるスポットとして、たいへん人気があります。

そこで、今回は日本で最も早い紅葉が楽しめる北海道にある大雪山 (黒岳) の紅葉時期と見頃をご紹介したいと思います。

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大雪山 (黒岳) とは、どんな山なの?

大雪山

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黒岳といえば、「水晶岳」と呼ばれている標高2986mの富山県の南東部にある飛騨山脈の高嶺を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、実は“黒岳”という名称は、日本の山の名称であり、山梨県南都留郡にある御坂山地や愛媛県四国中央市と新居浜市にまたがる法皇山脈なども黒岳と呼ばれています。

また、北海道上川郡にある大雪山の標高1984mの山も “黒岳”と呼ばれており、日本国内には黒岳という山がたくさんあります。

さて、そんな大雪山ですが、黒岳という呼び名のほかにもう1つ別の呼び方があります。

それは「大雪山系」です。

大雪山というと、1つの大きな雪山を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、実際は北海道の中央高地にある表大雪・北大雪・東大雪・十勝岳連峰を包含する大雪山国立公園の南北63km・東西59kmの火山群なのです。

このことから、大雪山が1つの山ではないということを明確にするために「大雪山系」としばしば呼ばれるそうです。

大雪山は、標高2291mの最高峰旭岳・標高1984mの黒岳・標高2078mの赤岳など石狩川と忠別側の上流部に挟まれた山塊を指しており、層雲峡にある銀河の滝や大雪高原旭ヶ丘、浮島湿原といった観光スポットも多数あるため、紅葉の時期でなくても多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。

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大雪山の紅葉時期と見頃は?

大雪山

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大雪山の紅葉時期は、日本で最も早いと言われており、山頂から山麓のロープウェイ乗り場まで、1ヶ月ほどで色付いてゆきます。

ですので、毎年9月上旬ごろから色付きはじめ、七竈 (ナナカマド)や鬱金空木 (ウコンウツギ)などの落葉樹は、9月中旬から9月下旬ごろに見頃を迎えます。

大雪山の紅葉は、針葉樹の緑と落ち葉の茶、そして広葉樹の紅や黄といった微妙な色彩の違いが幾重にも重なったような色調を見せ、大雪山全体を華麗な錦絵のように飾ります。

人の手を一切加えず、大自然によって演出されるワンダフルな色彩の饗宴は、息を呑むほど美しく、1度観たら忘れられなくなります。

では、大雪山のオススメ紅葉スポットを5つご紹介します。

【赤岳銀泉台】

針葉樹の緑と広葉樹の紅や黄が幾重にも重なる景観を堪能できる「赤岳銀泉台」は、日本一早い紅葉狩りが出来る観光名所です。

ただし、赤岳銀泉台にて紅葉を楽しむ際は、登山用の装備が必要となります。登山経験の無い方は、赤岳の山麓でも十分に紅葉を楽しむことができますので、ご安心ください。

【紅葉谷】

層雲峡温泉の源泉地である「紅葉谷」は、可愛らしい動植物たちの楽園であり、豊かな渓谷沿いの森です。散策コースの最後には、紅葉滝があり、これをお目当てに多くの観光客が訪れます。

往復1時間ほどの散策コースとなっており、運が良ければ可愛らしい動物たちに合うことができるかもしれませんね。

※紅葉谷は乗用車4台ほどの駐車スペースしかありませんので、車で訪れる場合は、層雲峡立体駐車場を利用するようにしましょう。

【大雪山高原】

大雪山紅葉の名所のひとつである「大雪山高原」は、大小10の沼を4時間ほどかけて散策する「大雪山高原温泉沼めぐり」が毎年開催されています。

10か所全て異なる紅葉が楽しめるため、たいへん人気のスポットとなっているのですが、クマの出没によって1周することができない場合もございますので、事前にコースの手前にあるヒグマ情報センターにてレクチャーを受けてから入山するように心掛けましょう。

入山時間は、7:00 ~ 15:00 (受付終了は、13:00)ですので、訪れる際は、時間に余裕を持って行くようにしましょう。

【黒岳】

大雪山で紅葉狩りと登山を楽しみたいという方は、「黒岳」がオススメです。ですが、ロープウェイとリフトを利用することで誰でも7合目まで行くことができます。

しかし、黒岳の山頂から眺める景色は圧巻ですので、登山準備をしっかり行い、山頂目指して山登りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【旭岳】

大雪山の紅葉狩りで最も人気の高いスポットが「旭岳」です。旭岳は、紅葉だけではなく、温泉宿やロープウェイ、2時間ほどのトレッキングコースもあり、運動不足の解消を兼ねて紅葉狩りを楽しむことができます。

紅葉狩りを楽しんだ後は、温泉に浸かって疲れを取り去ってしまいましょう!

まとめ

今回は大雪山の紅葉時期と見頃をご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

大雪山は、火山群ですので、場所によって紅葉シーズンが異なります。そのため、早いところでは8月下旬ごろからほんのりと色付き始めているという場所も幾つかございます。

また、「9月は残暑が厳しいから薄着でいっか!」と思われる方もいらっしゃいますが、平地用の服装で大雪山を訪れてしまうと、後悔しますので、必ず防寒着を持って行くようにしましょう。

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