今日のふた言

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秋の七草をご存知ですか?気になる時期や簡単な覚え方を大公開!

      2016/06/27

ススキ


日本では、古くから人日の節句の際に7種の野菜をたっぷり使ったお粥「七草粥」を食べる習わしがあります。

七草粥の具材に使用されている「芹 (せり)・薺 (なずな)・御形 (ごぎょう)・繁縷 (はこべら)・仏の座 (ほとけのざ)・菘 (すずな)・蘿蔔 (すずしろ)」の7種の野菜たちは、人日の節句の前日の夜にまな板の上に乗せ、囃し歌を歌いながら、包丁で叩き、当日の朝のお粥に入れ、無病息災を願っていたそうです。

また、七草粥にはこってりとしたお節料理を食べたことで疲れてしまった胃や腸を休め、野菜不足に陥りやすい冬場の栄養補給としてたいへん重宝されていたとも言われています。

さて、そんな七草ですが、実は春だけではなく、秋にも七草が存在するということをご存知ですか。

そこで、今回は、意外と知られていない七草のひとつ「秋の七草」の時期や簡単な覚え方についてご紹介したいと思います。


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秋の七草の時期とは?

桔梗
七草といえば、芹 (せり)・薺 (なずな)・御形 (ごぎょう)・繁縷 (はこべら)・仏の座 (ほとけのざ)・菘 (すずな)・蘿蔔 (すずしろ)の「春の七草」が頭にパッと思い浮かぶ方も大勢いらっしゃるかと思いますが、本来の“七草”とは、秋の七草のことを指しており、春の七草とは異なり、特別な行事が催されることはありません。

秋の七草は、摘み取ったり、食べたりするのではなく、自然に生えているものを観賞するためのものであり、秋の七草粥というものは存在しません。


秋の七草は「萩 (はぎ)・薄 (すすき)・桔梗 (ききょう)・撫子 (なでしこ)・葛 (くず)・藤袴 (ふじばかま)・女郎花 (おみなえし)」であり、萩や薄、桔梗は日本の秋を代表する草花として知られています。

秋の七草は、万葉歌人・山上憶良が詠んだ歌に基づいて誕生したものだと言われています。

山上憶良が詠んだ秋の七草に関する歌は、全部で2首あり、1首目は秋に咲く草花を数え、2首目にはその花の名前を挙げています。

では、秋の七草を紹介している歌を2首ご紹介しましょう。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り (およびおり) かき数ふれば 七種 (ななくさ)の花」

「萩の花 尾花葛花 瞿麦 (なでしこ)の花 姫部志 (をみなへし) また藤袴 朝貌 (がお)の花」

※朝貌の花に関しては、朝顔や木槿、昼顔など諸説ありますが、桔梗が最も有力な説となっています。


秋の七草と呼ばれている7種の草花のほとんどが夏に咲く花であり、桔梗に至っては6月下旬ごろから咲き始めるため、少々違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、現在と昔とでは暦も気候も大きく異なりますので、もしかしたら、当時は秋に咲いていたのかもしれませんね。


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秋の七草の覚え方!

なでしこ
秋の七草ですが、春の七草のようにポピュラーなものではないため、興味を持って調べてみたものの、その知識を披露する場もほとんどないため、記憶の彼方に忘れ去られてしまうという場合が多いのが現状です。

ですが、せっかく覚えた秋の七草をいつまでも覚えておきたいという方もいらっしゃるかと思います。

そこで、だれでも簡単に秋の七草を覚えられる方法をご紹介します。

秋の七草の覚え方で最も格好良いのが山上憶良の歌を2首覚えることです。

ですが、漢字の読み方や言葉の意味を理解するのが難しいため、簡単に覚えることができません。そこで、オススメなのが、秋の七草の頭文字を使って覚えてゆく方法です。

では、ご紹介しましょう。


【覚え方 その1】

「おすきなふくは (お好きな服は)」
「おきなわすくふ (沖縄救ふ)」
「はすきなくふお (ハスキーなクフ王)」


「おすきなふくは」の場合、山上憶良の歌にある「尾花」の部分が「薄」になり、「朝貌の花」が「桔梗」になります。


【覚え方 その2】

「ハギ・キキョウ クズ・フジバカマ オミナエシ オバナ・ナデシコ 秋の七草」

こちらの覚え方は、短歌のリズムに合わせて覚えるためのものです。覚え方 その1よりも覚えやすいかもしれませんね。


まとめ

今回は秋の七草についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

秋の七草は、十五夜月見の行事や秋のお彼岸などで用いられることもありますが、いくつかの草花は絶滅危惧類に指定されており、安易に摘むことはできません。

これから行楽シーズンを迎えます。紅葉を楽しみながら、秋の七草を山野で見つけてみてはいかがでしょうか。


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