今日のふた言

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「芒種の候」を使う時期はいつ頃?その意味と読み方とは!?

      2016/04/14

田んぼ


6月になると徐々に新しい生活にも慣れてきて、ちょっぴり余裕が生まれる頃合いかと思います。

6月といえば、日本各地で梅雨入りが始まっており、シトシトと降り続く長雨に憂鬱になってくる方も多く、最近では6月病という新しい適応障害も生まれ、軽いうつ症状を患う方々もいらっしゃいます。

そんなジメジメとした嫌な梅雨の時期に、両親や友人など日頃お世話になっている方々へ安否の挨拶や近況報告を綴った手紙やはがきを出してみてはいかがでしょうか。

そこで、今回は6月の手紙に使いたい時候の挨拶「芒種の候」についてご紹介したいと思います。


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「芒種の候」の意味や読み方とは?

田植え
6月に手紙やはがきを出す際、縦書きでも横書きでも必ず前文・主文・末文・後付けで文章を構成するのが社会人としてもマナーになります。

特に前文部分の頭語・時候の挨拶は、受け取った方が1番先に目に留まる部分ですので、最も重要な部分となります。


では頭語と時候の挨拶について詳しくご説明してゆきます。

頭語とは、手紙やはがきの一番初めにくる「拝啓」や「前略」などの言葉を指しており、「こんにちは」や「ごめんください」といった意味を持っています。そのため、頭語は結語とセットで使うのが常識であり、頭語が「拝啓」の場合、結語は「敬具」などとなります。


時候の挨拶とは、その季節の天候や心情、季節感を表す言葉であり、頭語の後に続く礼儀文のことであり、後に続く安否の挨拶に続けるためにとても重要な役割を担っています。時候の挨拶は、二十四節気や七十二候などに関連のある言葉を使用することがポイントとなります。


日本各地で梅雨入りが始まる6月頃といえば、丁度「芒種」の時期かと思います。

芒種(ぼうしゅ)とは、二十四節気の9番目にあたり、太陽黄経が75度になる6月6日頃のことをさします。芒種を迎えると、農家の方々は麦を収穫し、田植えを始めます。

なぜ、この日から田植えが始まるのかと言いますと、芒種に使われている「芒(のぎ)」という漢字には、麦や稲といったイネ科の植物の先端部分がチクチクと針のような突起があることから、6月11日頃の入梅を迎える前に麦を収穫し、田植えや野菜の種蒔きを行います。


また、芒種を境に農家の方々は繁忙期となるので、ゆっくりする暇も無くなるという意味も兼ね揃えているそうです。

ですが、最近では、早稲種も増えており、必ずしも芒種から籾撒きしなければならないというわけではありません。

さらに、芒種は6月6日頃から7番目の二十四節気の夏至前日までの期間を指す場合もあり、二十四節気よりも細かい七十二候で表すと、芒種の初候にあたる6月6日から6月10日頃までを「蟷螂生(かまきりしょうず)」、芒種の次候にあたる6月11日から6月15日頃を「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」、芒種の末候にあたる6月16日から6月21日頃までを「梅子黄(うめのみきばむ)」と表します。


さて、6月に手紙やはがきを書く際、その季節の天候や心情、季節感を表す時候の挨拶が必要となります。

では、6月6日から6月21日までの期間は芒種なのだから、時候の挨拶は「芒種の候」で良いのかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それは間違いです。

では、芒種の候を使用して良い期間についてご説明します。


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時候の挨拶「芒種の候」を使用しても良い期間とは?

文例
6月の二十四節気といえば、6月6日頃の芒種と6月21日頃の夏至になります。

そのため、6月6日から6月20日頃までに手紙やはがきを出す場合は「芒種の候」という時候の挨拶が使えると思われがちですが、6月11日頃に「入梅」がありますので、このあたりまでを目安として使用するのがオススメです。


芒種の候を使用する際は、

拝啓

芒種の候 
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

(中略)

天候不順の折

どうぞご自愛専一にて
お過ごしください。

敬具



頭語+時候の挨拶+安否の挨拶を組み合わせ、中略部分に主文を書いて、末文へとつなげてゆきます。

末文では、読み手の方の今後の健康や繁栄を祈る言葉と共に時候を絡め、要件を取りまとめるようにするのがポイントです。


まとめ

今回は6月に手紙やはがきを出す際に使用する時候の挨拶「芒種の候」の意味や読み方、使い方についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。


時候の挨拶には、芒種の候など「~候」や「~のみぎり」といった漢語調や「時候不順の折から」などの口語調などがございますので、使いやすい挨拶を用いて日頃お世話になっている方々へ手紙やはがきを送ってみてはいかがでしょうか。


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