今日のふた言

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八十八夜の意味と日本茶の関係とは?いつから数えて88夜なの?

      2016/02/23

八十八夜


幼い頃に誰もが1度は耳にしたことのある「茶摘みの歌」は、日本各地で初夏に行われる茶摘みの光景を歌った文部省唱歌です。

1910年から1944年にかけて小学校から高校向けの楽曲として作られ、今でも茶摘みシーズンになるとお茶の産地では茶摘みの歌が流れ、新茶を買い求めるお茶好きの方々の心を躍らせます。


さて、そんな茶摘みの歌に「八十八夜」という言葉が使用されているのですが、皆さんは八十八夜の意味をご存知ですか。そこで、今回は八十八夜の意味とお茶の関係性についてご説明したいと思います。


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八十八夜とは?

茶摘み

夏も近付く八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠

日和つづきの今日この頃を
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ


茶摘みの歌をご紹介させて頂きましたが、1番の歌詞にある「夏も近付く八十八夜」とは、いったいどこから数えて88夜なのでしょうか。


そもそも八十八夜とは、雑節の1つであり、節分や入梅、半夏生などと同じ二十四節気以外の季節の変化の目安になる特別な日です。

八十八夜は、立春から88日目にあたる5月の2日頃のことを指しており、田畑や苗床などに作物の種を蒔くのに適した時期だと言われています。また、茶農家では八十八夜が茶摘みの最盛期となります。


八十八夜は春から夏になる節目の時期でもあるため、昔から夏の準備を始める縁起の良い日とされており、「八十八夜の別れの霜」という言葉通り、この日を境に霜の降りない安定した気候になり、茶摘みや蚕のはきたて、苗代の籾蒔きなどの農作業を行う目安にされています。

ですが、稀に「さつき寒」や「八十八夜の忘れ霜」という言葉がある通り、急激に気温が下がって霜が降り、農作物や果樹等に多大な被害を与えることもあったため、俳人であり歌人でもあった正岡子規は「霜なくて曇る八十八夜かな」と詠っています。


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八十八夜と日本茶の関係とは?

日本茶
八十八夜が農業の方々にとって、とても重要な日であることは分かりましたが、日本茶とどのような関係があるのか気になりますよね。

特に日本茶はお茶生産量日本一の静岡県をはじめ、抹茶で有名な京都府や日本茶国内生産第2位の鹿児島県など、北は新潟県から南は鹿児島県にかけて各地域で栽培が行われており、地域や種類によって収穫時期が異なります。


茶摘みの最盛期は八十八夜と言われていますが、なぜこのように呼ばれているのでしょうか。

それは、八十八夜に摘み取られた茶葉は縁起を担ぐという意味が込められており、気候等の条件からこの時期に摘み取られたお茶は最高級品とされ、お茶好きの間ではとても有名なのです。

お茶の新芽は、前年の秋から厳しい冬を乗り越えるために蓄えられた栄養成分がギュッと詰まっており、若々しくフレッシュな一番茶(新茶)特有の香りが損なわれないうちに製茶されるため、八十八夜のお茶はうまいと評判となっています。


さらに、日本には「八十八夜に摘み取られたお茶を飲むと長生きできる」という云い伝えが残っており、おいしいお茶を飲みながら長寿になれるというジンクスがあるので、今年の八十八夜の日には新茶を飲んでみてはいかがでしょうか。


まとめ

今回は八十八夜とお茶の関係についてご説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

ちなみに、「八十八夜の別れの霜」にちなみ、バレンタインデーから88日後の5月13日を「メイストームデー」と制定し、カップルが別れを切りだすのに縁起の良い日と言われています。


今では文明も発達し、気象衛星から正確な気象データが送られてくるため、八十八夜の別れの霜や八十八夜の忘れ霜があっても対応できるようになっています。

明が発達していない時代の人々の知恵を肌で感じられる日でもありますので、是非この機会に日本のお茶を味わってみてはいかがでしょうか。


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