ストーブやヒーターに残った古い灯油の抜き方と捨て方
2016/01/12
冬の間とってもお世話になった石油ストーブやヒーターなどの暖房器具も立春を迎えて徐々に暖かくなってくると、そろそろ片付ようかなという方も出てくるかと思います。
しかし、よく見てみるとストーブやヒーターのタンクの中に石油が入っており、後ろを振り返るとポリタンクには半分くらい灯油が残っており、もったいないので今年の冬まで大切に保管しておこうと考える方もいらっしゃることでしょう。
ですが、灯油は1年以上経過すると成分が変質し、知らずに石油ストーブやヒーターに入れて使ってしまうと故障の原因や不完全燃焼を引き起こして一酸化中毒になる可能性があるので非常に危険です。
もちろん、余った灯油を保存に適したオイル缶へ入れることで変質させることなく翌年まで繰り越す方法もありますが、一般家庭に灯油を保管するオイル缶は置いていないので、ストーブやヒーターのタンクに残ってしまった灯油やポリタンクに余った灯油は正しい方法で処分してしまいましょう!
今回は、石油ストーブとヒーターのタンクに残っている灯油の抜き方と正しい灯油の捨て方についてご説明します。
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ストーブやヒーターのタンクに残った灯油の抜き方とは?
ストーブとヒーターのタンクに残っている灯油ですが、最も簡単な方法はストーブやヒーターをたいて灯油を使い切ってしまうことです。「暑い中で火を点けるのはちょっと…」という方は、庭やベランダに出して火を点けて灯油を使い切ってしまいましょう!
なかには梅雨まで保存しておき、雨で洗濯物を外に干せないときに使っちゃうという主婦の方もいらっしゃいます。
火を点けるほど灯油がタンクに残っていない場合は、庭に穴を掘って流すという方法もあります。
灯油はごく少量ならば1ヶ月ほどで土に還るため、自分の敷地内の火の気が無い場所に捨てても問題ありません。また、家庭菜園をしているので土の中に捨てることができないときは、空の牛乳パックに新聞紙や布を入れ、ごく少量余った灯油を注いで染み込ませます。そして可燃ごみの日に捨ててしまうという方法がオススメです。
灯油がタンクに残っていて使い切るのが難しい場合は、以下の方法で抜き取ってしまいましょう!
石油ヒーターの場合
①カートリッジタンクを本体から取り出します。
②抜き出したタンクが入っていた場所の底面にあるタンク受けフィルターを取り出し、抜き取った穴の横に不要になったガラス瓶を置きます。
③付属していたスポイトを使って灯油を吸い出し、ガラス瓶に移します。
④タンクの中が空になるまでこれを繰り返します。
石油ストーブの場合
①本体からタンクを取り出します。
②タンクの給油口の口金を取り外します。
③手動式の給油ポンプを用意し、タンクの中に入れ底面にぴったり付けます。
④タンク内の灯油をポリタンクへ移して完了です。
※ストーブやヒーターのタンクに余った灯油を抜き取る手順はご使用のメーカーの公式ホームページにて公開されている場合がありますので、そちらを確認の上、正しい手順で行うようにしてください。
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不要になった灯油を処分する方法
春になり、余ってしまった灯油を処分する方法はあるのでしょうか?
灯油を長期間保管する場合、専用のオイル缶を使うことで変質することなく保存することが可能ですが、一般の家庭にこのような専用の缶はありません。
そのため、灯油はそのシーズンで使い切るのが鉄則となっています。
しかし、どうしても灯油が余ってしまう場合がありますよね。
その場合、以下の方法で処分を行うことができます。
1.ガソリンスタンドに持ち込む
ガソリンスタンドのスタッフの方と仲が良い場合は、ガソリンスタンドへ持ち込むと処分してくれる場合があります。
ですが、ガソリンスタンドでも排油設備があることが前提ですので、事前に排油設備があるかどうかを確認してから持ち込むようにしましょう。
また、古い灯油でなければ買い取ってくれる場合もありますので、ガソリンスタンドの方と仲良くしておくとお得です♪
2.整備工場などに持ち込む
仲の良い知り合いに整備工場やバイク屋さんを経営していらっしゃる方はいますか?
整備工場やバイク屋では様々な部品やピットの洗浄で灯油を使用するため、余った灯油を引き取ってくれる場合があります。
3.新しい灯油は知り合いに譲渡する
新しい灯油の場合、まだ使うことができますので、ご近所さんへ譲ることも可能です。
また、児童福祉施設などに連絡し、新しい灯油が余っているので使ってほしいという旨を伝えると受け取ってくれる場合があります。
まとめ
今回は石油ストーブやヒーターのタンクに余った灯油の抜き方や捨て方についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
まだまだ寒い時期が続くため、灯油を購入される方もいらっしゃるかと思います。
ですが、余ったからといって翌年まで持ち越したり、燃えるごみの日に丸ごと出してしまうのは大事故に繋がるため絶対に避けるようにしましょう。
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