浴衣のお手入れ方法が意外と簡単って本当!?シミの対処法も紹介
夏になると浴衣を着て街を歩く夫婦やカップル、家族連れを見かける機会が増えますが、浴衣のシーズンって皆さんはご存知ですか。
浴衣は、平安時代の貴族たちが入浴を行う際の衣服であり、当時は「湯帷子(ゆかたびら)」という名前で呼ばれていました。
江戸時代になると、湯帷子は夏の寝巻として着用されるようになり、昭和30年頃からご近所周辺を散策するためのカジュアル服となり、現在に至ります。
浴衣のシーズンは、7月から8月が基本となっておりますが、近年温暖化の影響もあり、6月から9月頃が浴衣のシーズンとなりつつあります。
ですが、最近は、季節問わず浴衣メーカーによる浴衣関連イベントが催されているため、なかには、浴衣は通年を通して着用するものだと考えていらっしゃる方もいらっしゃいます。
本来、浴衣とは自他共に涼しさを演出するための衣服ですので、冬に着用するのは、夏場にコートを着用しているのと同じです。
ですので、夏の間にお世話になった浴衣は、きちんとお手入れをして来年の夏まで大切に保管する必要があります。
そこで、今回は自宅で行う浴衣のお手入れ方法をご紹介します。
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浴衣のお手入れ方法
夏祭りに花火大会、屋形船、お友だちと浴衣を着て街を散策するなど夏の間に何度か着用する機会がある浴衣ですが、実際に浴衣を持っていらっしゃる方は平均1回から2回ほどしか着用しないそうです。
浴衣といえば、着付けが大変だったり、お手入れが面倒なイメージが強いため、着たくてもなかなか着られないという方も大勢いらっしゃいます。
そこで、自宅で出来る浴衣のお手入れ方法をご紹介します。
【今シーズン、まだ浴衣を着用する場合】
「まだまだ浴衣を着用するぞ!」という方は、着物専用ハンガーへ浴衣をかけ、汚れやシミなどが付着していないか確認してください。
まだ洗濯しなくても良い場合は、次回そのまま着用することができます。大きなシワが出来ていた場合は、アイロンを当ててシワを伸ばします。シミを発見した場合は、浴衣の素材やシミの種類によって対処し、落ちなければ洗濯をします。
【今シーズンは、もう浴衣を着ない場合】
「もう今年は浴衣を着ない」という方は、着物専用ハンガーへ浴衣をかけ、汚れやシミなどが付着していないか確認してください。
その際、浴衣の裏に付いている表示タグを確認し、自宅で洗濯が行えるかどうかを確認し、自宅で洗えない場合はクリーニングに出しましょう。大抵の浴衣は自宅で洗えるようになっておりますが、本麻染めなどの高級浴衣の場合は着物専門のクリーニングへ出すのがオススメです。帯が汚れている場合はクリーニングに出しましょう。
クリーニングから戻ってきた浴衣や帯は、湿気を取り除いてから畳紙(たとうし)に包んで桐ダンスなどに収納します。
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シミが出来ていた場合の対処法
もしも、浴衣にジュースやソースなどのシミが出来ていた場合、2つの対処法があります。
1つが現地で行う対処法です。まず、濡れたタオルを用意し、シミが出来ている部分をポンポンと叩いて汚れをタオルへ移すように落としてゆきましょう。
もう1つが自宅で行う対処法です。時間が経ったシミは頑固ですので、表面にタオルを当てて、裏側から石けんを突いて叩き、シミが取れたら水で叩いて石けんを落とします。
石けんや洗剤を使ってシミを落とす場合は、塩素系漂白剤が含まれていないものを使用してください。
まとめ
浴衣には、素材や染め方、デザイン製法など様々な種類があり、さらにシミの原因も多種多様となっています。
最新の素材や製法を用いて作られた浴衣の場合、ご紹介させて頂いた方法のシミ抜きでは落ちない場合がございますので、汚れがなかなか落ちない場合は専門のクリーニングショップで落としてもらうようにしましょう。
また、クリーニングショップによっては浴衣の素材や製法について聞かれる場合がございますので、ご自身が着用している浴衣の素材や製法をメーカーに問い合わせておくようにしましょう。
※洗濯方法はこちら↓
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