お食い初めに用いるメニューの意味とやり方とは?
2016/04/13
赤ちゃんの乳歯が生え始める頃「生涯食べることに困らないように」との願いを込めて行われる儀式“お食い初め”。
その存在は知っていても、正確なやり方をご存知ですか?
この儀式、なんと平安時代から現在まで日本で行われている、歴史の長い儀式なんです!
今回はこの“お食い初め”について、用いるメニューや意味などをご紹介します!
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お食い初めのメニューとその意味
お食い初めのメニューは以下のような一汁三菜が基本です。これらは生きていく上で必要な穀物・海のもの・山のもの・飲み物・塩を与えるという意味があるそうです。
●鯛(尾頭付きの魚)
●赤飯・・・邪気を祓うなど、魔除け
●お吸い物・・・吸う力が強くなるように
●煮物
●香の物
鯛は昔から赤い色がめでたいものとされお祝いごとに用いられている他、赤飯には邪気を祓う魔除けの意味や、お吸い物には“吸う力が強くなるように”といった意味も込められているようです。
また食材を「亀の甲羅」(亀の長寿にあやかる)の形の六角形に切ったり、「よろこぶ」の意で昆布を使用する、めでたい紅白の色の大根と人参・・・などなど、昔から縁起の良いとされる食材を使用するなどして祝いの膳を彩ります。
そしてこの料理の他に欠かせないのが「小石」です。
これは「歯固めの石」と言って、赤ちゃんに丈夫な歯が生えることを願うためのものです。お宮参りの神社の境内で人が踏まないところから拾ってくるのがベストの様ですが、難しいようなら近所の川原などから拾ったもので良いようですよ!
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お食い初めのやり方
お食い初めの儀式では、赤ちゃんが生涯食べることに困らないようにとの願いを込めながら、用意した料理を食べさせる真似をしていきます。
この“食べさせ役”は「養い親」といい、長寿にあやかって年長者が行うことになっています。また赤ちゃんが男の子なら男性が、女の子なら女性が「養い親」となります。
養い親は赤ちゃんを膝に乗せ、
「ごはん⇒お吸い物⇒ごはん⇒魚⇒ごはん⇒お吸い物」
この順番での食べさせる真似を、3回繰り返します。
これが終わったら、歯固めの儀式に移ります。
歯固めの石にお箸を軽く当て、石のように丈夫な歯が生えるようにという願いを込めてそのお箸を赤ちゃんの歯にちょんちょんと当てます。
これで、お食い初めの儀式は終了です!
いや~めでたい一汁三菜を用意してるのに、まさかの煮物や香の物には手を付けず!という儀式なんですね。
でも儀式後に出席者で、食材に込められた意味や願いを語り合いながらお食事をいただく…なんていうのも素敵な時間になりそうです。覚えていて損はなさそうですね!
まとめ
お食い初めの正式なやり方などを調べてみましたが、いかがでしたか?
この他にも用意する器や箸、それから石に関しても地方によって様々なやり方があるようでした。嫁いだ方なら、婚家のお母様に確認して用意するのが間違いなさそうです。
また、時代は変わっても親や祖父母が願う“赤ちゃんの生涯の幸せ”は変わらないのでしょう。だからこそ脈々と受け継がれている儀式なのだと思います。
今回は正式なものをご紹介しましたが、込める願いがあればお料理ややり方はどんな形でも良いのではないでしょうか?
ぜひ赤ちゃんの最初の食事の思い出を、ご家族で楽しんで下さいね!
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