7月1日が「国民安全の日」の由来とは?どんな行事が行われているの?
2016/04/08
実は7月は12月に次いで交通事故の多い月だと言われており、特に子どもたちの気が緩み始める5月から7月にかけては小学生の交通事故件数が増加すると言われています。
また、梅雨が明け、暑さが厳しくなってくる7月からエアコンや扇風機を使う機会が増えることで、誤ったお手入れ方法が原因で引き起こる火災事故やネコ避けとしてベランダや玄関に設置しているペットボトルによって収れん火災などが多発しています。
国民安全の日は、交通事故・火災・産業災害などに対する国民の安全意識を高めるためのものであり、1人1人が日常生活のあらゆる面において、反省や安全の確保に注意することを目的として創設されたものです。
さて、そんな国民安全の日ですが、実は7月1日から7月7日までの1週間を「全国安全週間」とし、学校や職場における労働災害防止活動の重要性を再認識してもらうために厚生労働省と中央労働災害防止協会が中心となって唱えている活動期間です。
今回は国民安全の日の由来とどんな行事が行われているのかをご紹介します。
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国民安全の日の由来とは
国民安全の日には、日本に住んでいる住民の1人1人が生活拠点となる地域施設や住居、行動範囲において安全面が確保されているかどうかを再確認する日です。7月は気の緩みやすい時期でもあるため、交通事故や火災などが多発すると言われています。
そこで、少しでも災害の発生を防ぐため、1960年に閣議了解で誕生した国民運動を啓発する記念日として制定されました。
制定当時、日本は高度成長期真っ只中であり、産業災害や交通事故も現在よりも多発しており、7月1日を国民安全の日に定めることで、現在は行われておりませんが、産業災害防止対策審議会の答申を行っていました。
そして、7月1日から7月7日までの1週間を「全国安全週間」とし、昭和3年頃から途切れることなく毎年実施されています。
これは、グローバル社会で活躍する先進企業を中心に行われていた安全会議や事故例研究及び事故防止対策の草案作成を活発に行う習慣であり、現在でも厚生労働省と中央労働災害防止協会が中心となって積極的に行われています。
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どんな行事が行われているの?
昭和3年から始まった全国安全週間では、毎年国民からスローガンを募集しており、昨年は「危険見つけてみんなで改善 意識高めて安全職場」でした。
また、毎年7月1日の国民安全の日には、災害発生防止に尽力した方の功績を讃えて安全功労者内閣総理大臣表彰が行われたり、全国各地で啓発イベントが催されています。
2011年3月11日の東日本大震災によって、国民1人1人の安全性に対しての意識改革が行われ、各々の自覚と努力こそが安全に繋がることが明確になりました。
今後は交通事故や火災、産業災害だけではなく、自然災害も視野に入れ、日々の安全について考えてゆくことが重要となりますので、この機会に家族や恋人、お友だちと安全とは何かについて話し合ってみてはいかがでしょうか。
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