夏の自由研究にオススメ!夏の大三角形の見つけ方と星座の動き
2016/06/16
7月になり、もうすぐ子どもたちも夏休みに入ります。
小中高生の親御さんは、子どもたちが夏休み期間中に学校から提出される宿題をやりきれるようにと目を光らせていらっしゃることかと思います。
ですが、夏休みの宿題の鬼門と呼ばれている「読書感想文」「図画工作」「自由研究」の3つは、子どもたちのやる気を削ぎやすい宿題のため、夏休みが終盤になるまで、まっさらな状態ということもしばしばあります。
そこで、世の中のお父さんやお母さんたちは、キャンプやバーベキューといったアウトドアを兼ねて、夏休みの宿題を終わらせてしまおうと「夏の星」をテーマにした自由研究を提案しようとお考えではありませんか。
しかし、夏の夜空には、いて座・イルカ座・かんむり座・てんびん座・へびつかい座など様々な星座が浮かんでおり、何をテーマにしたら良いのか悩みどころです。
そこで、今回は子どもたちの自由研究にオススメ!「夏の大三角形」についてご説明したいと思います。
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夏の大三角形の見つけ方
夏の大三角形とは、はくちょう座・こと座・わし座の3つの星座の1等星を結んで出来る大きな三角形のことです。
はくちょう座は、幾多の星々によって作られている白く美しい天の川のなかで一際輝いている5つの星が十字架のように並んでいるものを結んだものであり、夏を代表する星座のひとつです。
夏の大三角形を見つける際は、このはくちょう座を目印にして探すのが基本となります。
さて、はくちょう座を発見したら、まずははくちょう座の首星を探します。はくちょう座の首星は、天の川の中にあり天頂近くで輝くデネブです。
デネブを発見したら、天の川に沿って視線を南下させてゆくと、無数の星々の中できらりと輝く美しい2つの一等星を発見することができるかと思います。
この星は、丁度天の川を挟んでおり、天の川の西岸にある一等星が織女星と呼ばれるベガであり、こと座の首星です。一方、天の川の東岸で輝いている一等星は牽牛星と呼ばれるアルタイルであり、わし座の首星です。
この3つの星を結ぶことで誕生するのが「夏の大三角形」なのです。
夏の大三角形を自由研究のテーマにする際は、七夕伝説を交えて構成を立ててゆくのが良いでしょう。
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夏の大三角形はいつ頃見られるの?
夏の大三角形をはじめ、夏の夜空に妖しく輝く真紅の星「アンタレス」を首星とするさそり座などは、北の空以外で観ることができます。
実は夜空に輝く星たちのほとんどが、南の空を中心に見ることができ、季節や時間によってその様子が大きく異なります。
これは地球が太陽の周囲を周期的にまわる「公転」と地球自身が回転する「自転」によって、このような現象が起こっているのです。
地球は回転しながら、太陽の周辺を1年かけてゆっくりと周っています。そのため、地球の位置が変化することで見える星々も変化してゆくのです。
実際、昼間でも星は青空の向こう側に存在するのですが、太陽の光が強過ぎてかぼそい星の光は観ることができません。そのため、6月から8月の3ヶ月間は丁度太陽が沈んだ頃に夏の大三角形が夜空に浮かぶため、この期間中はいつでも見ることができるのですが、冬になると夏の星たちは太陽の出ている昼間に現れてしまうため、冬の夜空には冬の星座が現れるのです。
夏の大三角形をはじめ多くの星々は、南の空に浮かんでおり、太陽と同じように東から昇り、弧を描きながら1時間に15度ずつ動いて西へと沈んでゆきます。
ちなみに北の空に見える星々は、北極星を中心に時計の針とは反対の方向へ1時間に15度ずつ回転して行くので、ご注意ください。
もしも、夏の大三角形を自由研究のテーマにする際は、8月上旬の20時から22時頃に丁度天頂にやってきますので、この時期を狙って観察するのがオススメです。
まとめ
今回は夏の大三角形についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
夜空に輝く星々の明かりは、とても繊細なため、街頭や月明かり、ネオンといった光が原因で観ることができない場合があります。
自由研究に夏の大三角形をテーマにする際は、暗闇に目を慣らしておき、空気が澄んだ新月の日を狙うのが良いでしょう。是非、今年の夏休みは家族でアウトドアを楽しみながら夏休みの宿題を済ませてみてはいかがでしょうか。
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