家紋の調べ方とは?自分の苗字や名前から探すことは可能?
2016/02/06
近年戦国時代に活躍した武将たちをゲームのキャラクターとして操作したり、アニメやコミック、グッズなど様々な場面で見かけるようになりました。
その際、必ず「家紋」が武具や軍旗などにデザインされており、それぞれの武将のトレードマークとなっています。
さて、この家紋ですが、実はどのご家庭にも必ず1つはあるものだということをご存知でしたか?
家紋は代々その家系に伝わるとても大切なものですので、礼服や墓石などにしっかりと描かれています。
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家紋の由来
元々家紋とは、平安時代の頃に貴族たちが参賀や退下などの際に使用していた牛車に入れていたマークであり、この牛車は誰のものなのかを区別するために使用していました。また、当時はこのマークのデザインで持ち主の貴族の優雅さを表現していたのではないかとも言われています。
平安時代の頃の家紋は、1人1つ、一代限りというのが常識で、皆好きなデザインの家紋を持っていましたが、時代の流れと共に日本は公家社会となり、家職も家格も世襲となり、祖父が使用していたものを子孫である子どもたちが踏襲し、代々その家の家紋を受け継いでゆくのが習わしとなったのです。
現在でも1家族に1つは家紋があると言われており、冠婚葬祭で必ず着用する礼服には家紋が入っていなければなりませんし、伝統芸能や老舗のお店などでは今でも定紋を前面に打ち出しているのが一般的です。
ですが、自分の家紋がどういうものなのかをご存知無い方も多く、困っている方も大勢います。
そこで、今回は家紋の調べ方についてご説明したいと思います。
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自分の家紋が分からない!家紋の調べ方とは?
家紋は日本独特の文化の1つであり、自身の家系・血統・家柄・地位を表すためのものです。現在日本には241種類、5116紋以上の家紋があるため、自身の家紋を探すのは霞を探すようなものです。
そのため、家紋を調べるのはとても難しいことであり、業者に頼むと数十万円かかる場合もございます。
お金をかけずに自分で家紋を調べたいという場合は、まずお墓へ足を運びましょう。家紋の多くは墓石に彫られていることが多く、ほぼ確実に発見することができます。
ですが、稀に先祖代々のお墓の位置が分からないという方もおられるかと思います。その場合は、仏壇や着物、袱紗などを探し出して家紋が入っているかどうかを確認してください。
それでも発見できない場合は、本家の方に直接訪ねる、もしくは本家のお墓を確認してみてください。変更された形跡がない場合は、その家紋があなたの家紋となります。
もしも本家の方もお墓も分からないという場合は、少々面倒ですが、最も古い明治時代の戸籍を取得します。本家が分からないという方も最も古い明治時代の戸籍を取得することで確認することができます。
ただし、戸籍は誰でも気軽に取得できるものではございませんので、直系のご先祖様が記載されているもののみとなります。
明治時代の戸籍を取得したら、戸籍に記載されている本籍地がどこになっているのかを見てください。その地に同姓の方が住んでおられた場合、1度連絡をしてみてください。
その同姓の方が住んでおられるお家が古くからその場所にあるのであれば、その住民はあなたの遠縁の親戚となる可能性がありますので、あなたと同じ家紋を使用している場合があります。
もしも、同姓の方が住んでいなかったり、既に更地となっていた場合は、同地域内に住んでいる同姓の住民やその地域にある寺院やお墓で同姓の方を探しましょう。
その地域にお住いの同姓の方のうち、誰かしらはあなたの遠縁の親戚である可能性が高いです。また、場合によってはその地域にお住いの同姓の方々は皆同じ家紋を使用している可能性がありますので、家紋を訪ねておくと良いでしょう。
しかし、この方法ではとても時間がかかるため、家紋調査を行っている会社に依頼したり、あなたの代から新しい家紋を作ってしまうのも良いかもしれませんね。
まとめ
家紋を探すのはとっても大変なことです。そのため、誰も知らない場合は親族で話し合い、様々なデザインの中からお気に入りのものを選択し、礼服や墓石にデザインする方々も大勢いらっしゃいます。
また、家紋は家系を重んじる関東地方と血筋を重んじる関西地方では少々考え方が異なり、関東地方では、着物や嫁入り道具には必ず実家の父親から受け継ぐ男系の家紋を娘の着物へ付けますが、関西地方では男性は男性へ女性は女性へ家紋を受け継ぐため、女系の家紋を娘の着物に付けるのが習わしとなっています。
また、娘の家紋となる女紋は嫁入り後も変えないのが基本ですので、夫婦で別々の家紋を持っているのは珍しいことではありません。
大人になると、家紋はいずれ必ず必要となります。ですので、若いうちから自分の家紋はどんなデザインなのかを確認し、分からない場合は業者に注文し、新たに作るようにしましょう。
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