車酔いをする原因は三半規管にあるって本当?その対処方法とは?
皆さんは自動車や船舶、電車などの乗り物に乗った際、めまいや吐き気など体調に変化が現れたことはありますか?
これらの症状が現れた場合、もしかしたら乗り物酔いを起こした可能性があります。
乗り物酔いとは、別名「動揺病」や「加速度病」と言い、疾患の1つです。
主に乗り物による揺れや加速や減速の際に身体に感じる加速度によって平衡感覚を司る三半規管が刺激されたことによって引き起こる自律神経の乱れだと言われています。
乗り物酔いは年齢や性別関係なく起こり、全く酔わない人もいれば酔いやすい人もいます。また、乗り物酔いの症状には個人差があり、あくび・生唾・顔面蒼白・冷や汗・吐き気・嘔吐など人によって異なります。
現在では子どものおよそ90%以上が車酔いをすることが判明しており、遠出したくても行けないという親御さんもいらっしゃいます。
そこで、今回は車酔いと三半規管の関係性とそれ以外の原因、そして、酔ってしまった際の対処法をご紹介します。
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車酔いと三半規管の関係性とそれ以外の原因
乗り物酔いの最も多い原因が三半規管によるものです。
三半規管とは、内耳にある平衡感覚を司る重要な器官です。
人間がまっすぐ立てているのは、この三半規管のおかげと言っても過言ではありません。
三半規管に異常をきたした場合、激しいめまいが起こり、立っていることが出来なくなります。
三半規管による乗り物酔いの原因は、主に視覚にあります。
窓の外を流れる景色を確認することで視覚から現在自分の状態を把握するのですが、三半規管は身体に感じる振動や体感によって現在の身体の状態を把握します。
そのとき、視覚で得た情報と三半規管で得た情報にずれが生じてしまうと、脳が混乱してしまい、現在の状態を把握できず、気分が悪くなってしまうのです。
もちろん三半規管だけが乗り物酔いの原因ではありません。
子どもの乗り物酔いのほとんどが嗅覚と深く関わっていると言われています。
子どもは大人と違って嗅覚が敏感ですので、大人に分からない嫌な臭いを察知し、気分が悪くなることが判明しています。
特に車内の嫌な臭いを消すために設置しているカーコロンやエアコンのカビ臭さ、ガソリンの臭いなどは子どもにとってもは不快な臭いになる可能性があるので、幼いお子様がいらっしゃる親御さんは遠出する前にエアコンや車内の掃除を入念に行っておきましょう。
他にも強い光による視覚への刺激や乗り物酔いへの恐怖心からくる心理的なもの、睡眠不足や疲労などの健康状態などが原因で乗り物酔いを引き起こす可能性があります。
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乗り物酔いになってしまったときの対処法!
乗り物酔いは、2歳から3歳頃から始まり、小学校高学年にピークを迎え、その後徐々に落ち着いてくると言われています。
乗り物酔いを事前に予防するために市販の酔い止めを活用されるかと思いますが、酔い止めの効果には個人差があるため、飲んでも効果が得られなかった方の場合、次回から乗り物に乗るのが恐怖になってしまうという場合があります。
ですが、事前に乗り物酔いになってしまったときの対処法を知っておくことで、乗り物に乗っていても改善することができます。
具体的な対処方法
では、その対処法をご紹介します。
・乗り物に乗る前日は、たっぷり睡眠をとり、疲れを取り除く。
・酔い止めの薬を飲み、酔ったら「内関」というツボを刺激する。
・ウエストのきつい服装を着用しないこと。
・座る位置にこだわる。
・乗り物に乗る前に軽食を摂る。
・乗り物への恐怖心を捨て去る。
酔い止めに効くツボ「内関」は、手のひらの手首の関節中央から肘の方へ3cm下の部分にあります。最近ではツボ押しバンドという便利なアイテムもありますので、そちらを購入して手首に付けておくのもオススメです。
乗り物の座る位置ですが、乗り物酔いをする方は自動車の場合は窓際の席に座り、遠くの景色を見るようにし、電車の場合は進行方向に向かって座りましょう。バスの場合は車輪の上に座るのは避け、バスの中央付近の窓側に座りましょう。
まとめ
乗り物酔いは誰でも起こり得るものです。
ですので、気持ちを楽にし、正しい対処法と改善策に関する知識を身に着けることで、今まで苦だった遠出も楽しく感じることができます。
これから行楽シーズンや長期休暇がやってきますので、早速実践してみてはいかがでしょうか♪
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