蚊に刺されやすい血液型はO型って本当!?刺されやすい原因とは!
耳元でプーンと飛び回り、睡眠を邪魔する「蚊」は、7月から8月の暑い夏に出てくるイメージがありますが、実際はポカポカと温かい4月の中旬ごろから既に飛び回っており、晩秋となる11月頃まで活動を続けます。
蚊といえば、血を吸う害虫として扱われておりますが、蚊のエネルギー源は糖分のため、普段は蝶や蜂のように花の蜜などを吸って生活しています。しかし、メスの蚊は産卵期を迎えると栄養を求めて動物や人間の血液を求めて飛び回ります。
さて、人間や動物の血液を吸う蚊ですが、「血液型がO型の人は蚊に好まれる」とよく言われますが、これは本当なのでしょうか。
今回は蚊が好む血液型や刺されやすい人の特徴についてご説明したいと思います。
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蚊が好む血液型がO型の理由とは!?
1972年イギリスの研究者Wood et alは、マラリアを媒介するガンビアハマダラカの腸内から吸血した血液を採取したところ、O型・B型AB型A型の順に好んで吸血していたことを明らかにしました。
さらに、日本でポピュラーなヒトスジシマカが好む血液型を調べたところ、ガンビアハマダラカと同様にO型・B型・AB型・A型の順で好んで吸血していたことが判明し、O型はA型よりも蚊に刺されやすいことが分かったのです。
1976年アメリカの研究者Woodは、日本には存在しないデング熱を媒介するネッタイシマカを用いて実験を試みたところ、O分泌型はO非分泌型に比べて刺されやすく、A非分泌型はA分泌型に比べて刺されやすいことが発見されたのです。
分泌型の皮膚上におけるABO式血液型の違いは糖鎖のみであり、O型の糖鎖は蚊が好む花の蜜に酷似した分子構造をしているため、蚊はO型の血液を好むのではないか、はたまた、糖鎖は皮膚の常在菌によって分解されており、飛んで、蚊に達するのではないかなど仮説が立てられています。
しかし、全ての蚊がO型を好むわけではありませんし、糖鎖は不揮発性で極低濃度であるため、皮膚上には無いので、糖鎖が飛んで蚊に影響を与えることはありません。
さらに、蚊の吸血行動と花の蜜を摂取する行動は全くの別物ですので、O型が刺されやすいというものは迷信に近いものだと考えられています。
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蚊に刺されやすい人の特徴や原因とは?
ある特定の血液型を好むという迷信を持つ蚊ですが、蚊に刺されやすい方々には共通してある特徴があります。
その特徴とは、どのようなものなのでしょうか。
1.ダークトーンの服を着ている。
蚊は服装の色彩で吸血する人物を選んでいるのは事実です。そのため、現在の環境にそぐわない色彩の衣服を身に着けていると人間だと認識されやすくなるため、ターゲットになりやすくなります。
特にダークトーンの衣服を好む方は注意が必要です。
2.活発な人。
蚊は犬や猫と同じく、動いているものに反応します。
ただし、蚊の場合は呼吸と共にでてくる二酸化炭素に反応するので、ハードな運動をした後など活発に動いている方の近くに集まってきます。
3.体温が高い。
蚊は吸血する相手の体温が高い人物を狙う習性があります。そのため、二酸化炭素を大量に放出している人物を発見すると、近寄ってきて、より体温の高い人物の血液を吸おうとします。
特に妊娠中の女性は体温が1.26度ほど高くなっているため、蚊に狙われやすいと言えます。
4.蚊の二酸化炭素探知能力は高い。
蚊には、小顎鬚という器官で人間や動物が放出する二酸化炭素を検知しています。この期間は50m先の二酸化炭素も認識することができるため、非常に厄介です。
特に妊娠中の女性は二酸化炭素の排出量が通常の2倍になるため、しっかり対策を取る必要があります。
5.飲酒。
ビールを350ml摂取すると、蚊が大量に集まってきます。
これは、ビールに限ったことではなく、人間はアルコールを分解する際、二酸化炭素を大量に放出します。そのため、蚊が集まってきてブスブスと刺してくるのです。
他にも汗の成分など遺伝的な要因で蚊に刺されやすい方々は大勢いらっしゃいますので、決してO型だから刺されやすいというわけではありません。
まとめ
今回は蚊に刺されやすい血液型やその原因と特徴をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
蚊は、日本脳炎やデング熱、黄熱にジカ熱、マラリアなど様々な感染症を媒介する厄介な昆虫です。刺されないためには、普段から飲酒を控えたり、ダークトーンの服を着用しないように心掛けましょう。
※蚊に刺された後は?
⇒ 蚊に刺された跡が消えない場合の対処法!きれいに消す方法はある?
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