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朝顔の種まき時期とは?一度に何粒まくのが正解?

      2016/03/02

アサガオ

夏休みの自由研究や観察日記などで誰もが1度は栽培したことのある「朝顔」は、日本で最も発達した園芸植物の1つです。

朝顔が初めて日本にやってきたのは奈良時代のことです。伝わった当初は薬草として栽培が行われていたのですが、いつしか観賞用として栽培が行われるようになり、1805年から1830年にかけて江戸・大阪にて第一次朝顔ブームが起こり、木版にて多数の朝顔図譜が刊行され、この頃から変化朝顔が続々と登場してきたと言われています。

1848年から1859年にかけて落ち着いてきた朝顔ブームに再び火が付き、江戸・大阪及びその周辺都市にて第二次朝顔ブームが起こったのです。

そして、多数の朝顔図譜や品評会が行われるようになり、植木師の成田屋留次郎や大名の鍋島直孝の朝顔は有名でした。

朝顔と言えば、加賀千代女の「朝顔に つるべ取られて もらい水」や千利休と豊臣秀吉の「一輪の朝顔」という逸話は有名ですよね!

さて、そんな朝顔ですが、近年のエコブームに伴い、ヘチマやゴーヤと共にグリーンカーテンとして栽培を行う方も多くおられ、再び朝顔ブームが来ようとしています。

ですが、せっかく育てるならば、きちんと育てたいですよね!そこで、今回は朝顔の正しい育て方についてご紹介します。

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朝顔の育て方とは?

アサガオ

朝顔は小学校1年生の頃に1度栽培を行っているため、子どもでも簡単に育てられる植物だという印象が強いですが、子どもたちが朝顔を育てる理由は、朝顔を栽培することで自分自身の成長と照らし合わせ、小さな変化に気付かせることが狙いとなっています。

そのため、種の蒔く時期や巻き方などを守って育てられているため、あのように美しい花を咲かせることができるのです。

では、朝顔の種を蒔く時期や巻き方についてご説明します。

朝顔は耐寒性が低いため、気温が20度以下の環境では発芽しません。

そのため、20度から25度の温かい時期に種蒔きを行うのが基本となります。

ですので、5月中旬から6月の梅雨入りするまでに種蒔きを行うのがオススメです。

朝顔の種は非常に硬いため、目が出ても表皮を割ることが出来ずに双葉が開かないという場合があります。それを阻止するために、種を蒔く前に「芽切り」を行っておきましょう。

芽きりとは、種の表面に傷を付ける作業のことです。カッターもしくは爪切りなどで朝顔の固い表皮を中の白い部分が少し見えるくらいか表皮の一部分を剥ぐ程度で問題ありません。ただし、へそと呼ばれる発芽部分を気付付けてしまうと芽が出ませんので、行う際はご注意ください。

また、慣れないうちは種を深く傷を付けてしまい、葉っぱに穴が開いてしまう可能性がありますので、失敗も考慮してたくさん種を用意しておきましょう。

芽切りを行った朝顔の種は、すぐに巻くのではなく、必ず1晩吸水させてから蒔くようにしましょう。

朝顔の種の蒔き方ですが、たくさんの種を土いっぱいに埋めるのは朝顔の成長を妨げる要因になりますので、15cmから18cmほどの鉢を使う場合は種は1粒蒔き、60cmのプランターで栽培を行う場合は、3本植えにしましょう。

種を蒔いたら土を1cmほど被せて水をたっぷり撒きます。芽が出たら間引きを行い、10cmの間隔を開けましょう。

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朝顔の種を蒔いた後は?

アサガオ

朝顔を栽培する際は、鉢やプランターに薄く小石を敷いてから9割ほどの培養土を入れるのですが、このとき培養土に1割ほどの油かすもしくは堆肥を混ぜ込んでおくと朝顔の成長に良いと言われています。また、ガチガチに固めるのではなく、空気を含んでふわっとした土になるようにすることを忘れてはいけません!

朝顔は、発芽するまでは朝晩毎日水をやり、本葉が7枚から8枚ほどになったら、脇芽を残してつるの先端をカットします。

50cmほどまで生長したら朝顔の株から離れた位置にゆっくりと効果を発揮する粒状の肥料を混ぜ込み、1週間に1度のペースで液体肥料を与えると良いでしょう。濃度は鉢植えの草花に与える場合と同じです。

ネットの1/3ほどまで生長したら、バランスよくネットに巻き付けて数か所を軽く留めておくと最大で9月いっぱいまで美しく咲かせることができます。

朝顔の花言葉は「はなかい恋」「固い絆」「愛情」です。

これから朝顔の種蒔きシーズンになりますので、たまには家族で1粒ずつ朝顔の種を蒔いて、朝顔の生長を楽しみながら、小さな発見を見つけてみてはいかがでしょうか。

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