今日のふた言

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黄砂とPM2.5の時期と違いとは?いつまで飛散し影響が発生する?

      2016/01/13

黄砂

新たな年を迎え、これから成人式やバレンタインデー、ホワイトデーなど様々なイベントがやってきますが、これらのイベントと共にスギ花粉の飛散も始まり、さらに東アジアの内陸部にある砂漠から黄砂と連日中国で深刻な問題として取り上げられているPM2.5が気流に乗ってやってきます。

これらは現在「春の3大危険因子」と呼ばれ、この時期テレビや雑誌などで大きく特集され、市民だけではなく、国を挙げて対策が行われています。

そこで、今回は黄砂とMP2.5の違いと飛来時期についての説明と人体への影響についてまとめてみましたのでご紹介します。

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黄砂とPM2.5の違いについて

PM2.5

ところで、皆さんは黄砂とPM2.5はどのような違いがあるのかご存知ですか?

黄砂

黄砂とは、タクラマカン砂漠・ゴビ砂漠、黄土高原など中国の内陸部にある乾燥または半乾燥した地域に吹く風によって数千メートルまで巻き上がった砂や鉱物粒子が偏西風の流れに乗って日本へ飛来する現象です。

飛来した黄砂は田畑を覆い空気を汚すため、アレルギーを引き起こしたり、呼吸器系に障害を与えるなど深刻な問題となっています。

さらに、毎年東アジア一帯では黄砂によって日本円にして、およそ7000億円を超える経済損失が発生しており、日本だけではなく、世界経済にも大きな打撃を与えています。

PM2.5

一方、PM2.5とは、粒径2.5μm以下の微細粒子物質であり、炭素や硝酸塩、硫酸塩などを主な主成分とする混合物です。

現在PM2.5はお隣の国・中国で深刻な環境問題となっており、日本にも風の流れに乗って飛来します。PM2.5などの物質の発生源と言われているのが、火山や黄砂、植物から蒸発される揮発性有機化合物「VOC」が一般的です。

そして近年では、ボイラーなどのばい煙を発生する施設や自動車及び船舶などによる移動、塗装や印刷等のVOCを発生させるものなど人為的要因ものが多く、深刻な問題となっています。


では、黄砂とPM2.5の違いとは、何なのでしょうか?

黄砂とPM2.5の大きな違いは、その粒子のサイズにあります。

黄砂は「砂漠の砂」であり、中国の内陸部にある砂漠などの砂や鉱物が風によって巻き上がり、気流に乗って東アジア諸国へ飛来します。

黄砂の粒子1粒のサイズはおよそ0.5μmから5μmであり、田畑や洗濯物など物理的な被害が多く、吸い込むとアレルギーを発症させたり、呼吸器官に異常をきたす場合があります。

PM2.5は「微粒子状物質」であり、中国大陸から気流に乗って飛来する汚染物質です。PM2.5の「PM」とは、「Particouldete Matter(粒子状物質)」の頭文字をとって命名されたものです。

PM2.5の粒子1粒のサイズは2.5μmと非常に小さく、春に飛散するスギ花粉のサイズが1粒30μmですので、比べるととっても小さいことが分かります。

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黄砂とPM2.5の飛散時期について

マスク

年が明け、数日経つと報道番組ではスギ花粉の飛散時期予想が流れ、花粉症の方々は2月に入ると同時に花粉症対策を開始します。

では、黄砂やPM2.5の飛散時期はいつ頃になるのでしょうか?

黄砂が日本へ飛来する時期は3月から4月の花粉症シーズンと同じです。

しかし、黄砂にはシーズンがなく、季節関係なく大きな風が吹いたら日本へ飛来するため、はっきりとした飛来シーズンは不明です。ですが、黄砂のピークと言われているのが5月頃と言われており、ゴールデンウィークに黄砂が飛来する地域へ行くと車にこんもりと黄砂が積もっているなんてこともあります。

PM2.5は、季節によって濃度が異なるため飛来量が大きく変化します。

ですが、日本では毎年3月から5月にかけてPM2.5の濃度が上昇し、夏から秋にかけて徐々に濃度が低下すると言われています。ですので、黄砂とPM2.5の飛来時期はスギ花粉の飛散シーズンと丸かぶりですので、花粉症かなと思ったら黄砂のアレルギーだったという場合もありますので、花粉症でない方も事前に対策を取っておくようにしましょう。

まとめ

今回は黄砂とPM2.5の違いと飛来時期についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

現在、黄砂とPM2.5が大気中で混ざり合うことで誕生する「NPAH」という物質から高い発ガン性が確認されています。

そのため、日本だけではなく、世界各国で黄砂とPM2.5が飛来シーズンを迎えた際は、厚生労働省による「DS2」または、NIOSH(米国労働安全衛生研究所)による「N95」の規格に合格したマスクを着用し、0.3μmまでの微細な粒子を除去することが可能な空気清浄機を購入したり、濡れた雑巾などで机をこまめに拭くなど対策を取るように心掛けましょう。

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