毎年3月18日は精霊の日!気になる記念日の由来とは?
2016/02/01
皆さんは毎年3月18日が何の日かご存知ですか?
3月18日といえば、日本では春のお彼岸シーズンだったり、愛知県犬山市にある博物館明治村開村記念日として知られていますが、実はもう1つ忘れてはいけないものがあります。
それは「精霊の日」です。
「精霊の日ってなに?」と思われる方も多いかもしれませんが、精霊の日とは日本を代表する歌人 柿本人麻呂・小野小町・和泉式部の3名の祥月命日の日です。
今回はこの精霊の日の由来やどのような日なのかをご説明したいと思います。
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精霊の日の由来とは?
精霊の日の精霊とは、死者の霊魂を意味しており、読み方は「せいれい」ではなく「しょうりょう」と読みます。
よくお盆になると精霊送りや精霊流しを行う地域もあり、日本の風物詩の1つとなっています。精霊の日の由来ですが、先ほどもご説明した通り、柿本人麻呂・小野小町・和泉式部の3名の祥月命日の日です。
精霊の日の他にも人丸忌(人麿忌)や小町忌というものも別に制定されています。
ただ、なぜこの3名のみ3月18日に命日があるのでしょうか。
実際、この3名は生没年が一切不明であり、年齢も生年月日も不確かな方々なのです。
かつて精霊の日に関する考察を行った柳田国男氏の「目一つ五郎考」によると、3月18日は源義経・柿本人麻呂・小野小町・和泉式部など過去に恨みを持って亡くなった偉人たちの怨霊の命日だと考えられていると記されておりますが、実際に源義経が亡くなったのは1189年閏4月30日だそうですので、実際のところなぜこの3名なのか、よくわかっておりません。
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どんな記念日なの?
ただ、1473年3月18日に山名宗全という方が亡くなっており、3月18日に命日を迎える方もいらっしゃいます。
山名宗全という方は、室町時代中期の武将であり、足利義視を擁護する勝元と対抗し、応仁の乱を引き起こした人物です。彼はこの責任を取るために切腹したのですが、死にきれず、後に非業の死を遂げたそうです。
また、柿本人麻呂・小野小町・和泉式部の3名は歌人ではありましたが、死者を悼む歌を得意だったというわけでもなく、むしろ恋歌など恋愛に関する歌のイメージが強いため、何故山名宗全ではなく彼らが選ばれたのかは不思議です。
現在3月18日は春のお彼岸の時期の始まりにあたり、ご先祖様のお墓参りをする方も多いかと思います。あまり知られていない精霊の日ですが、この日ばかりは万葉集など日本の歴史に触れ、どのように日本という国が作られたのかを肌で感じとり、先人たちへの思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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