折りたたみ日傘を選ぶときの参考にしたい「軽量」「晴雨兼用」「遮光・遮熱」について
2016/03/08
日光は、私たち人間をはじめ、植物や昆虫など地球に住む生き物にとって無くてはならないものです。
ですが、太陽の光には皮膚にダメージを与える紫外線が含まれており、特に気温が30度を超える夏の時期は照射量と共に紫外線量も増加します。さらに、地球温暖化の影響でオゾン層による紫外線吸収能力が低下しており、大量に浴びすぎるとシミやそばかす、シワなどの光老化の促進や皮膚がんを誘発する可能性があります。
ですが、ヒトは紫外線に当たることで皮膚内のコレステロールがビタミンD3へと変換され、抗がん作用や老化予防にもなります。さらに、カルシウムの吸収をサポートしてくれますので、骨粗鬆症の予防にも絶大な効果を発揮します。
このことから、紫外線は浴び過ぎても浴びなさ過ぎても健康と美容に良くないことがお分かり頂けたかと思います。
しかし、紫外線をほどよく浴びる方法なんてあるのでしょうか?
実は紫外線を大幅にカットすることができる画期的なアイテムがあります。
それは、折りたたみ日傘です。
折りたたみ日傘には、夏の強烈な紫外線を緩和することができるうえ、最近は軽量・晴雨兼用・遮光及び遮熱効果を有した高品質なものが多く開発されており、夏のマストアイテムとなっています。
ですが、軽量・晴雨兼用・遮光及び遮熱それぞれの効果がよく分からないという方も大勢いらっしゃいますので、今回はそれぞれの用語を説明してゆきたいと思います。
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折りたたみ日傘の選び方「軽量」について
一般的な折りたたみ傘を選ぶ基準は、「広げた際のサイズ」や「収納のしやすさ」の2点に重点を置く方も多いのではないでしょうか。
ですが、折りたたみ傘や日傘を購入する際は、常に持ち歩くものですので、ずっしりと重みのあるものは、身体に負担がかかり、毎日持ち運ぶのが億劫になってしまいます。
ですが、近年、傘業界における飛躍的な技術進歩によって、なんと100g以下の超軽量タイプも開発され、力のない女性や高齢者の方々でも身体に負担をかけずに毎日持ち運べるように工夫がなされています。しかし、超軽量タイプの傘や日傘は、他のサイズよりも取っ手が細くなっており、非常に持ちにくいというデメリットがあります。
さらに、軽量化されたぶん、傘の骨組みが極細で、強風で破損する可能性もあるため、ある程度の重量は必要ではないのかと言われています。ですので、超軽量タイプの折りたたみ傘や日傘を購入される際は小雨対策用とし、強度を重視する場合は200gの中サイズと呼ばれる通常の軽量タイプを購入することをオススメします。
ちなみに、頑丈で破損しにくい折りたたみ傘や日傘に使用されている骨組みの素材は、グラスファイバーがオススメですが、釣竿などにも使用されている炭素繊維のカーボンが使用されている傘を購入すると良いでしょう。
また、骨組みだけではなく、耐風性も考慮しておくと、強風を受けても骨組みが逆さまにならず、破損を防ぐことができますので、台風シーズンの6月や9月頃に折りたたみ傘や日傘を携帯する際は参考にしてください。
折りたたみ日傘の選び方「晴雨兼用」について
日傘を購入する際、商品タグに「晴雨兼用(せいうけんよう)」という表示を見かけるか方も多いかと思います。
晴雨兼用とは、紫外線をカットする日傘としての機能をメインとした雨具ということです。
そのため、外出先で急に天気が悪くなったときなど予想外の雨に降られた場合の対策として用いることは可能ですが、あくまで日傘としての機能が優先されておりますので、長時間雨にさらされたり、豪雨に耐えられるような構造にはなっておりません。
そのため、雨の日の紫外線対策に用いることはできませんのでご注意ください。
晴雨兼用の折りたたみ日傘を購入する際、必ずUVカット機能を重視してください。晴雨兼用の日傘は紫外線カットが目的のものですので、UVカット機能が低いものはあまりオススメできません。
単に紫外線を予防するという目的ならば、無加工の厚地ポリエステルや麻、綿がオススメなのですが、特別薄い生地でなければ、いかなる生地であってもUVカット率は90%から96%はあると言われています。
ですが、身体に悪影響を及ぼす危険性のある紫外線をどうしても100%防ぐことができない残りの4%から10%の部分を補うため、各企業では生地に特殊なUVカット加工を施し、高いUVカット率を実現しています。
ですので、晴雨兼用の折りたたみ日傘を購入する際は、UVカット率が100に近い数字のものほど紫外線によるトラブルを回避することができるので、購入する際は商品タグをしっかり確認してから購入するようにしましょう。
ただし、縫製・刺繍の縫い目、レースの隙間から差し込む太陽光の紫外線はカットされませんので、出来ればシンプルなデザインのものを購入するようにしましょう。晴雨兼用を雨具として活用されたいという方は、雨晴兼用と表示された雨傘にUVカット加工を施した折りたたみ傘を購入すると良いでしょう。
ですが、近年の晴雨兼用は毎時20mmほどの強い雨であっても20分くらいなら耐えることができると言われており、通常の日傘と比べて撥水性が高いため、出先で雨に降られた際のお守りとして持ち歩くといざというときに安心です。
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折りたたみ日傘の選び方「遮光・遮熱」について
「遮光や遮熱って?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
太陽から降り注ぐ光には、ヒトの目で確認することができる虹色の可視光線や日焼けやシミなどの原因となる紫外線、暖房器具に用いられている赤外線など波長によって分類されています。
折りたたみ日傘には、UVカット率や遮光率などが商品タグに表示されておりますが、実はそれぞれ全く異なる効果を有していることはご存知でしたか?主に日焼けやシミ、そばかすなどの老化の原因になる波長をカットするものをUVカット率で表示しており、可視光線をカットすることができるものろ遮光率で表します。
そのため、UVカット率が97%や99%であっても、可視光線をカットする遮光率が低いと光が透けて見えてしまい、とても眩しく感じます。
遮光率は、日本洋傘振興協議会「JUPA」によって遮光率99.00%以上のものを遮光傘、遮光率99.99%以上のものを遮光1級傘と定めています。
ですが、この数値はあくまで生地に対するものですので、縫製や刺繍の縫い目などの隙間から差し込む光は対象とされておりませんのでご注意ください。
では、遮熱にはどのような効果があるのでしょうか?
遮熱には日焼けを予防する効果があります。日傘は主に太陽から降り注ぐ紫外線をカットすることには長けているのですが、アスファルトや建造物による照り返しの紫外線を予防することはできません。
そんなとき、遮熱率の高い日傘ならば照り返しによる紫外線をカットしてくれますので、外側と内側から紫外線をカットすることができる優れた日傘となります。
また、照り返しによって傘内部の温度が上昇するため、遮熱率は暑い夏を涼しくするためにはとても大切なものですので、出来る限り遮熱率のものを購入しましょう。
まとめ
今回は折りたたみ日傘の選び方3つのポイントについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
これから日差しが強くなってくる季節がやってきますので、持ち運びが便利な折りたたみ日傘を1つ購入し、紫外線に邪魔されず、ゴールデンウィークやお盆休み、行楽シーズンを満喫しましょう!
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