お中元の時期はいつからいつまで?関東と関西ではマナーが違うって本当?
2016/03/08
6月下旬になると百貨店やデパート、ギフトショップに涼やかな和菓子やゼリー、甘くて美味しそうな洋菓子、渇きを潤してくれるアルコールやジュースの詰め合わせなどがキレイに陳列され、お中元シーズン到来を知らせてくれます。
お中元とは、三元のうちの1つ「中元」から来ており、本来の中元はこの日に饗応することで罪が免れるという道教の教えが由来となっているのですが、いつしか道教の赦罪と仏教の盂蘭盆会が融合し、いつしか盆の贈答文化として広がっていったのです。
今までお中元といえば、目上の方やお世話になった方に日頃の感謝の気持ちを込めて品物を贈るのが常識でしたが、近年は親しい友人同士に贈り合うなどちょっとずつスタイルが変わってきています。
さて、そんなお中元ですが、実はお中元を贈る時期というのが決まっており、旧盆の7月15日から8月15日までの期間に贈るのが常識です。
しかし、近年各都道府県によってお中元シーズンが異なってきていることが分かり、東京都に住んでいる方が京都府にお住いの方にお中元を贈る場合、京都府のお中元シーズンに届くようにする必要があるのです。
そこで、今回は日本各地のお中元シーズンについてご説明したいと思います。
スポンサーリンク
各地のお中元シーズンの時期まとめ
では、北は北海道から南は沖縄県までの地域別お中元シーズンをまとめてみましたのでご覧ください。
●北海道
お中元シーズン:7月15日から8月15日
※最近では北海道以外にお住いの方からのお中元シーズンに合わせて、7月上旬に届きはじめるため、道内にも7月上旬からお中元を贈る方も増加しています。
●東北地方
お中元シーズン:7月1日から7月15日
※関東地方と同様のルールとなっています。
●北陸・甲信越地方
お中元シーズン:7月1日から7月15日/7月15日から8月15日の2タイプ
※北陸・甲信越地方の場合、7月15日から8月15日をお中元シーズンとしている地域もございますので、能登地方などにお住いの方は7月15日から8月15日にかけて贈るようにし、金沢市などの都市部にお住いの方に贈る場合は7月1日から7月15日に贈るようにしましょう。
●関東地方
お中元シーズン:6月下旬から7月15日
※今までは7月1日から7月15日までに行われていたのですが、年々お中元シーズンが早まっており、現在は6月下旬からお中元シーズンが始まっているそうです。
●中部地方
お中元シーズン:7月15日頃
※今まで旧盆期間の7月15日から8月15日が一般的だったのですが、近年は7月中旬までに贈るのが常識となっています。
●関西地方
お中元シーズン:7月15日から8月15日
※中部地方同様、旧盆期間に贈るのが常識だったのですが、年々時期が早まっており、近年は7月1日から7月15日頃にかけてお中元を贈るのが京都府や大阪府の都心部を中心に増えているそうです。ただし、古くから関西地方にお住いの方へお中元を贈る場合は、7月15日から8月15日の期間に届くようにしましょう。
●中国地方
お中元シーズン:7月15日から8月15日
※関西地方同様、旧盆期間に贈るのが常識です。ですが、年々時期が早まっているそうです。
●四国地方
お中元シーズン:7月15日から8月15日
※中国地方と同じ理由で、年々お中元シーズンが早まっております。
●九州地方
お中元シーズン:8月初旬から8月15日
※九州地方のお中元シーズンは他の地域に比べると、やや遅めですが、近年は7月下旬頃からお中元シーズンが始まっているそうです。
●沖縄県
お中元シーズン:7月初旬から7月15日
※関東地方同様、7月初旬ごろからお中元シーズンとなっています。
お中元を贈る際は、品物を贈る方が住んでいる地域の期間中に届けるのがマナーですので、お中元シーズンが分からない場合は7月15日に届くようにすると良いでしょう。
スポンサーリンク
なぜ関東地方と関西地方ではお中元期間が異なるの?
地域によってお中元シーズンが異なる理由は、上半期を新暦としているのか旧暦にしているのかの違いです。
関東地方では、現在の暦で1月から6月を上半期としておりますが、関西地方では旧暦の1月から6月を上半期としているため、現在の暦で表すと2月から7月が上半期となります。そのため、このように地域によってお中元シーズンが異なるのです。
今回はお中元の時期はいつからいつまでなのか、なぜ関東地方と関西地方では贈る時期が異なるのかについてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
お中元は、上半期お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるための贈り物です。1度贈ると以降も贈り続けなければならないため、あなたが心の底から感謝している方に贈るようにしましょう。
また、地域によってはお中元の期間を過ぎて届いてしまう場合がありますので、お中元を贈る際は余裕を持って百貨店やデパート、ギフトショップへ足を運ぶと良いでしょう。
その際、相手が喪中や忌中の場合、熨斗や水引などには十分に気を付けて贈るようにましょう。(参考:喪中の方にお中元やお歳暮を贈るマナーとは?)
スポンサーリンク