昼寝が推奨される理由とメリット・デメリット
2016/04/20
スペインといえば、お昼休憩が長い国として有名ですが、別名「お昼寝大国」としても知られています。
スペインには「Siesta (シエスタ)」という14時から17時までの3時間の長いお昼休憩があり、この時間帯は基本的に何をしても良いとされています。
そのため、スペインの商店や企業、官公庁などはこの時間を利用してお昼寝をしたりしています。
日本では昼寝は、怠惰・怠け者という印象があり、1度眠ったら最後眠気を引きずるため、非効率的だと言われています。
しかし、近年の研究によって昼寝は健康と美容に良いことが明らかになり、世界各国で昼寝を取り入れる企業や学校が増加しています。
そこで、今回は昼寝のメリット・デメリットについてご説明したいと思います。
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昼寝のメリット&デメリット
2014年厚生労働省は3月に「健康づくりのための睡眠指針」を11年ぶりに改訂し、「午後の眠気による仕事の問題を改善するためには昼寝が役立ちます。午後の早い時間に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業効率の改善に効果的です」と発表しました。
これを受け、昼寝を推奨する企業が続々と現れたのは記憶に新しいかと思います。
厚生労働省は、なぜ昼寝を推奨したのでしょうか。昼寝に関するメリット・デメリットをまとめてみましたのでご紹介します。
【メリット】
・記憶力アップ
昼寝をすると、脳は情報を整理するため、記憶力をアップすることができます。さらに、学習能力も高まるため、昼寝をするかしないかでは勉強効率が大きく変化します。資格を取得するために勉強をしている方や志望校に合格するために日夜勉学に励んでいる方は、頭がパンクする前に昼寝をし、脳の情報整理を手伝ってあげましょう。
・心臓病リスクの低下
昼寝には、心臓病のリスクを軽減する効果があることが明らかにされました。しかも、夜の睡眠に比べ、3倍近い回復能力を発揮することも判明し、疲れたと感じたら積極的に昼寝を行う方が健康に良いと言われています。
・夜の時間を有効活用できる
学校や職場から帰宅すると、なぜかどっと疲れが出てきたりしませんか。そのため、見たいテレビ番組ややりたかったゲームなどができず、ストレスが溜まってしまうこともしばしばあります。昼寝をすると、疲れが軽減されるため、帰宅した後に趣味に没頭することができ、時間に余裕が生まれます。
・ストレス解消
昼寝の睡眠時間は、たった数十分なのですが、なぜか深い眠りから目覚めたような感覚を得ることができます。しかも、昼寝から目覚めた直後は、気分がスッキリし、身体も軽くなった気がしませんか。これは、眠気を感じた直後に睡眠を取ったために得られる効果であり、眠ったことで午前中に溜まったストレスが解消され、スッキリした気分で午後の勉強や業務に就くことができるようになったのです。
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【デメリット】
・悪印象
昼寝には様々な効果や効能があるのですが、授業中や業務中に机に突っ伏して眠っている姿は、とてもだらしなく見えます。しかも、周囲は一生懸命勉強や仕事をしているのに、1人だけ昼寝をしているのは、反感を買うことになりかねません。昼寝を行う際は、昼寝によって得られるメリットを周囲に理解してもらう必要がありますので、勝手に睡眠を取らないように気を付けましょう。
・過剰な昼寝は逆効果
昼寝が健康や美容に良いことは様々な研究機関によって発表がなされておりますが、昼寝の時間が長すぎると、眠気を引きずってしまい、作業の非効率化や記憶力の低下、睡眠リズムの乱れなどに繋がります。昼寝を行う際は、適正な時間を守るようにしましょう。
昼寝大国として知られるスペインには、昔から「Siesta (シエスタ)」という習慣があり、14時から17時の3時間を昼休憩としています。そのため、昼寝をする方も多く、過剰な睡眠が原因で現在経済成長の悪化や失業率の高さに苦しんでいます。
そのため、スペイン政府はシエスタ文化の廃止案を提示し、昼休憩を40分以下にするという目標を掲げています。
・認知症になる可能性がある。
昼寝の時間が30分以上を超えると、認知症になりやすいという研究結果が報告されています。昼寝は長い時間とれば良いというわけではありませんので、覚えておきましょう。昼寝にはメリットもあればデメリットがあるということを肝に銘じて、正しく付き合って行くことが大切だということではないでしょうか。
※効果的な昼寝の方法はこちら↓
⇒ 正しい昼寝を行うための効果的な方法と最適な睡眠時間とは!?
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