お中元に礼状は必要?覚えておきたいビジネス向けの例文とは?
早いところでは6月の下旬から始まるお中元シーズンですが、もしも予想外の方からお中元を頂いた場合、あなたならどうしますか。
日本では「品物を頂いたらお礼を送る」という習慣があるため、頂いたお中元の半額もしくは1/3の金額の品物を送るという方もいらっしゃるかと思います。
ですが、お中元を頂いた場合、お返しを贈る前に相手の方へのお礼を忘れてはいけません。
そこで、今回は新社会人の方に身に着けて頂きたいお中元マナーの1つ「お礼状」についてご説明したいと思います。
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お中元にお礼状が必要な理由とは?
お中元とは、上半期お世話になった方への感謝の気持ちを込めて贈るギフトです。
そのため、お中元を受け取る側の人物は特にお返しをする必要は無いのですが、近年「お世話になっている人物」の幅が広がっており、贈る側と贈られる側が同等の立場であることも少なくありません。
ですので、最近ではお中元を頂いたらお返しをするのが常識となりつつあります。
さて、お中元を頂いた場合、相手の方は品物がきちんと届いたかどうか不安に思っているため、お中元を贈ってくださったことへの感謝と品物がきちんと届いたということを伝えるためにお礼状を送る必要があります。
お礼状を出すタイミングですが、品物が届いてから3日以内に出すのがベストなのですが、遅くても1週間以内には出すようにしましょう。
また、お礼状を送る前に1度電話をかけ、品物が届いたことや感謝の気持ちを伝えておくと相手の方に好印象を与えることができます。
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お中元のお礼状の書き方と例文【ビジネス向け】
お中元のお礼状を書く場合、次のような流れで綴ってゆくのがポイントです。
お礼状を書く際の流れ
1.頭語
2.時候の挨拶
3.相手の方の健康状態や商売の様子など
4.お中元を頂いたことへのお礼や品物の感想など
5.健康を気遣う言葉など
6.結びの言葉
7.結語
では、以上のことを踏まえビジネス向けのお中元におけるお礼状の例文をご紹介します。
(使用する場合は縦書き・文字下げなどを行ってください)
パターンその1
拝啓 盛夏の候、ますます御清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
平素は格別のご厚誼を賜り、深謝申し上げます。さて、このたびはご丁寧なお中元の品をご忠贈賜りまして、誠に有難うございました。
日頃 私どもの方こそお世話になっておりますのに、過分な御芳志真に有り難く、謹んで拝受致しました。茲に改めて厚く御礼申し上げます。
暑さ厳しき折柄、皆様の益々の御健勝を貴社のご繁栄をお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。敬具
平成○○年○月○日
株式会社 ○○○○○
代表取締役 ○○ ○○
パターンその2
拝啓 盛夏の候 貴社におかれましてはますます
御清祥のこととお慶び申し上げます。さて、このたびは結構なお品をお送り頂きまして
ありがとうございます。有り難く拝受致しました。
御厚志に改めて御礼申し上げます。
暑さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。略儀ながら書中を持ちまして御礼申し上げます。
敬具
平成○○年○月
○○○○株式会社
代表取締役 ○○ ○○
お中元のお礼状ですが、実は書く内容に幾つかの注意点があります。
1つは、お中元を頂いたことへの感謝だけではなく、お中元を贈ってくださったことへの心遣いに対しての感謝の気持ちを伝えること。
2つめは、紙面に入りきらない場合は宛名・日付・差出人名を省くこと。
3つめは、頭語と結語を必ず組み合わせて使用すること。
特に頭語と結語の組み合わせは多種多様あり、手紙を送る相手によって変化させる必要があります。例えば、普通の手紙の場合は「拝啓」と「敬具」などを使用するのですが、改まった手紙の場合は「謹啓」と「敬具」などを使用します。
ビジネスの世界では、使い分ける機会も多いので、この機会に覚えておくと良いでしょう。
まとめ
今回はお中元のお礼状が必要な理由や書き方のコツなどをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
今年から社会人として働くことになった方は、この機会に是非お中元のお礼状の必要性などを学び、相手の方に好感を持って頂けるように努めてゆきましょう。
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